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【海外レポ】「ロシア人は無愛想だ」と言われているホントのところをロシア人に聞いてみた

http://travel-pictures.1-my.com/travel-photos/pics-Russia-travel-Kremlin-fotos-tourism-en-hh_p411.shtml

インパクトのある情報だけで「好き嫌い」「善し悪し」を判断する前に・・・

http://www.56thparallel.com/russian-smile/

http://www.56thparallel.com/russian-smile/


本題へ入る前に、まずは余談から・・・。
 
 
タイで大規模デモが起き、日本だけでなく世界各国でも報道がされていた今年5月頃のこと。
 
当時、オーストラリアへ語学留学に来ていたタイ人の友人に
 
「タイ(主にバンコク)が、なんだかすごいことになってるらしいけど大丈夫!?」
 
と尋ねたことがあります。
 
 
すると、
 
「え?タイではもう数十年前からこの問題でデモやってるよ。何でいま騒いでるんだろうねー。」
 
と、意外とあっさりした回答が返ってきた上に
 
「・・・っていうか、海外ではそんなに大きく取り上げられてるの!?」
 
と、かえって質問し返されてしまい、なぜ当時タイで大規模なデモが起きていたかという歴史背景を切々と解説してくれた、ということがありました。
 
※この夏のデモ当時、実際に大きな事件や危険な地域があったのは事実だと思います。ただ、ひとつの国の中で起きた事件とはいえ、タイは広いので、実は一部の地域以外はいつもと変わらなかったり、“事件”という今起きた事実だけをニュースでピックアップされて報道されているゆえに、実際はタイの長い歴史の中でじわじわと続いていた問題がたまにこうして報道されるレベルになるんだと思う、実際には数十年この問題でモメてるんだよ、とその友人は話してくれました。
(個人によって見解が違うと思いますので、上記はひとつの意見としてご参考までに。)
 
 
冒頭の件は、私が海外で実際に感じた「それまで知らなかったことを現地や現地にいた(いる)人から聞くと、自分の知らなかったことやその国や地域の文化背景が見えてくる」「違う角度から物事を見ると、新たな見方ができる」というひとつの例です。
 
私たちが普段生活している中では、特に意識していなければ、自分のいるところに入ってくる情報しか分からないので、なかなか実際のところは分からなかったり、知っている情報だけで判断せざるを得ないこともあるため、見聞きしたインパクトのある情報だけで「好き嫌い」や「善し悪し」の判断をしてしまうことがありますよね。
 
「あの国は、穏やかな気質の人ばかりだから好き」
「あの国の人たちは、気が短いから嫌い」
 
・・・そうでしょうか?
実は意外とそんなことはないかもしれないですし、そう思われていることには歴史背景や文化的な理由があったりして、それを知ると“他の国からそう捉えられている理由”が分かって、一概に「好き嫌い」の判断で片付けられない話かもしれません。
 
というわけで、今回は、ロシア人に対するちょっぴりネガティブなイメージについて、ロシア人の友人から聞いた話を基に「外国のみなさんにそう捉えられてしまうことにはロシアの文化やロシア人なりの理由があるわけで、一概にそんなことはないんです!」というお話をお届けします☆
 

「ロシア人は観光客に冷たい、あまり笑わない」ってホント?

http://modaobscura.blogspot.com.au/2012/08/russias-summer-breeze-1-moscow.html

http://modaobscura.blogspot.com.au/2012/08/russias-summer-breeze-1-moscow.html

友達同士で、私たちそれぞれの国の文化や国民性について話題にあがっていたときのこと。
 
マレーシア人の友人が、ふと、ロシア人の友人に尋ねた、日本人の私にとってもちょっぴり気になるこの質問。
 
「観光でロシアへ行った友達が “ロシア人は観光客に冷たい。モスクワへ行ったんだけど、街で道を尋ねたときも、ホテルやレストランの店員さんでさえも、みんな私たちに対して笑顔で話してくれなかったし、なんだか私たち歓迎されてなかった感じだった。” って言ってたけど、それってホントなの?ロシア人って、外国人観光客に冷たいの?」
 
おお・・・鋭い質問!!(笑)
 
私自身はフィギュアスケートが大好きでよくテレビで観戦していたこともあり、テレビでロシア人選手を観ていたときの印象くらいしかなかったので、そうしたイメージは無かったのですが、今年、2014年2月にロシアで開催されたソチオリンピックの際にも「ロシア人は笑わない」とか「ロシア人は無愛想だ」とかいう記事を見かけたり、実際にそうしたつぶやきもちらほら・・・。
 

 
 
うーん・・・。
 
 
ロシア人は、本当に笑わないのか?
ロシア人は、本当に無愛想なのか?
もし本当に無愛想だとしたら(←失礼・・・。汗)、それには何か理由があるのでは?
 

「観光客に不親切な国ランキング」で残念ながらワースト3に入ってしまったロシア

http://travel-pictures.1-my.com/travel-photos/pics-Russia-travel-Kremlin-fotos-tourism-en-hh_p411.shtml

http://travel-pictures.1-my.com/travel-photos/pics-Russia-travel-Kremlin-fotos-tourism-en-hh_p411.shtml

昨年、2013年に発表された「観光客に親切な国、不親切な国ランキング」。

ワールドエコノミックフォーラムの観光と旅行の競争性部門で発表された、世界で観光客に最も親切な国と、そうではない国が発表されました。これらは140カ国を対象に、各国の地元住民の観光客への態度を基に評価されたものです。
 
まずレポート内で最も不親切な国だとランクづけられたのはボリビアで4.1ポイント。0-7の指標で7に近いほど親切であるということになります。次に隣国であるベネズエラ、ロシア、クウェートと続きます。
出典: www.excite.co.jp

 
上記にもあるように、そのワースト3の面々は、下記の3国、ボリビア、ベネズエラ、ロシアだったそう。

Unfriendliest(不親切な国ランキング)

1. Bolivia 4.1(ボリビア 4.1ポイント)
2. Venezuela 4.5(ベネズエラ 4.5ポイント)
3. Russian Federation 5.0(ロシア連邦 5.0ポイント)
出典: www.theepochtimes.com

 
ロシアがしっかりと上位にランクインしていました・・・。

「ロシア人は本当に冷たいの?」ホントのところを聞いてみた

http://www.traveldailynews.com/news/article/51310/tourism-in-russia-contributes-more

http://www.traveldailynews.com/news/article/51310/tourism-in-russia-contributes-more

冒頭の質問について、ロシア人の友人が、ロシアの文化背景の話を含めて、こんな風に答えてくれました。
 
「私たちは小さい頃から“知らない人にむやみに笑いかけたらダメ。笑顔は、本当に嬉しいときや楽しいとき、家族や友達など心を許せる人との間で向けるものなんだ。”って教えられてきたし、ロシアにはそうした考え方や文化が根付いているのよね。それは確かに外国の文化とは違っていて、だからこそ“なんだか感じが悪い”とか、“全然笑わない”とか“愛想が悪い、怖い”なんて思われちゃう。でもそういう考え方があるし、教えられてきたからね。うーん、難しいよねー。オーストラリアに住んでみて思うけど、確かにロシアとは文化が違うよねー。」
 
そっか・・・。そうなんだ・・・。
 
ロシア人の文化について書かれた情報でも同様の情報が。

ロシア人の場合、友達や親しい人に囲まれて自然な笑顔になっていても、外で知らない人に対して笑顔になるのは非常識の範囲です。伝統的にロシアのコミュニケーションの文化において知らない人間、余所者に対する笑顔は不要とされてきました。それは東洋の国々(日本、中国)に比べて正反対ですね。
出典: speak-russian.cie.ru

http://www.56thparallel.com/russian-smile/

http://www.56thparallel.com/russian-smile/

笑顔は一般的なマナーになりつつあります。高級レストラン、5つ星のホテルやブランドのお店なら、100点満点の笑顔で迎えられますが、日常的に利用する施設の場合、あまり期待しない方がいいです。
出典: speak-russian.cie.ru

 
そういえば、日本でも小さい頃、「知らない人についていっちゃダメだよ」とか「知らない人(というか、変な人)とむやみに話しちゃダメだよ」なんて家庭で教えられた記憶がありますが、それに近いと言えば近いような気がしないでもない。(笑)
 
いま振り返ってみると、彼女と最初に会った頃は確かにそんなにニコニコしている感じの記憶はなく、クールな印象があったけれど、いまは全然違うな、と。
 
キラキラした笑顔が本当に素敵だし、とってもやさしいし、彼女が作ってくれたロシア料理があまりにおいしくてレシピを尋ねた私にも快く「レシピ、あとでメールで送るよー♡」なんて言ってくれるかわいらしい女性。この話を聞いて振り返ってみると、ロシアと日本の文化の違いからだったのかも!と、いろいろと納得できました。
 
さらに、ロシア人のディナラ・リピンスカヤさんが書かれている、“日本とロシアの「笑顔」の意味の違い”のエピソードは、まさに私の友人と同じもので、改めていろいろと納得できました。
 
ディナラさんは日本のこともよくご存知で、日本とロシアの文化の違いについて、それぞれの文化背景の特徴をよく捉えてその違いを書かれています。

多分、日本人にとって笑顔は、相手に迷惑をかけたくない気持ちを伝える手段でもある。例えば仕事の依頼をするとき、自分の悩みについて話すとき、相手の話を聞くときの笑顔。それはロシア人にとって、とても不思議なのである。
 
 なぜ不思議に思うか。ロシア人にとって、笑顔の意味は2通りしかない。
 
 ひとつは楽しさ、遊びなど愉快な気持ちだ。だから、悩みの話をするときのロシア人は絶対に笑顔にならない。笑顔は楽しい気持ちを表すため、例えば自分の家族の悩みについて笑顔で話せる人は、とても心の冷たい人間だと思われることもある。
 仕事の依頼も同じである。ロシア人にとって笑顔で仕事を頼む人は、頼まれる人をいじめたり、からかったりしているようにしか見えない。
 
 そして、ロシアでの笑顔のもうひとつの意味は「私はあなたのことが好き」という意味で、友情などを表す。そのためにロシア人は、日本人のことを猫をかぶる人間だと思ってしまうこともある。日本人が、実際には深い友情を持っていなくても、いつもニコニコしているからである。
 
 他方、日本人はよくロシア人が暗いと言う。ロシア人があまり笑顔を見せないからである。
 ロシア人にとって笑顔はとても特別な表現であるから、例えば仕事中にニコニコ笑っている人は、あまりまじめに仕事をやっていないと思われてしまう。
出典: www.nrbj.info

 
 
余談ですが、こうした背景も影響しているのか、ロシアでは知らない人に対する呼び方(他人に対する呼びかけ方)の言葉があまり無いそうですよ。

現代のロシア語では知らない人に対する呼び方の言葉があまりないのは特徴的です。
出典: speak-russian.cie.ru

 

【まとめ】「ロシア人は、知らない人にはむやみに笑顔を向けない文化があるが、それを“冷たい”と誤解してはいけない」

http://www.56thparallel.com/russian-smile/

http://www.56thparallel.com/russian-smile/

というわけで、まとめてみると・・・。
 
「ロシア人は、知らない人にはむやみに笑顔を向けない、という文化が根付いているが、近年は少しずつではあるけれども変わってきている。これをただ“冷たい”とか“無愛想”と捉えて毛嫌いするのではなく、“文化の違いなんだ”と捉える方がベター。」

http://www.sturesearcher.ch/?p=20

http://www.sturesearcher.ch/?p=20


最後に、今回の記事に際し、いろいろと参考情報を集めていた中で「マスコミに載らない、日本・ロシア語圏の情報」テーマに掲げていらっしゃる日露ビジネスジャーナルというwebメディアさんを発見したので、最後にご紹介させていただきます。
 
日露ビジネスジャーナル
 
Facebookページ:日露ビジネスジャーナルの楽屋
 
ロシアの文化やロシア人のこうした考え方の背景を理解した上で、ロシアへ旅をしたり、ロシア人のみなさんと接すれば、私たちがそうした背景を知らないまま感じていたネガティブなイメージも良い方向へ変わっていくかもしれませんね♪
 
http://www.imagejuicy.com/images/famous-cities/m/moscow,-russia/38/

http://www.imagejuicy.com/images/famous-cities/m/moscow,-russia/38/

http://www.imagejuicy.com/images/famous-cities/m/moscow,-russia/38/

http://www.imagejuicy.com/images/famous-cities/m/moscow,-russia/38/


 
Special Thanks:
Veronika(Russia) / Michelle(Malaysia)